謎の集団

「これで、いいっすか?」


彼は、小走りにやって来て


ポケットから 小銭を取り出し


煙草と一緒に おっちゃんに渡した。


「おうっサンキュー!これで、ジュースでも飲みぃや」


男は いつもの如く、チップを貰い 礼を言った。


実をいうと、このおっちゃんは ただの客ではない。


このお店には プロと噂されている客が、数名いて


このおっちゃんも その中の一人である。

そして それらの人は、お店から


出したコインの数量を制限されていた。

男は このお店に働いて、かれこれ半年程になるので


この謎の集団の事は もちろん良く知っていた。


だが、彼も高校の頃から


パチンコやアレンジボールを打っていた訳で


学校を卒業してからは


日に サラリーマンの日当ぐらいは 稼いでいた。


だが、このスロットマシンというものは

数回打った事は あったが、機械の全体的な造りは


パチンコと違い、機械の造りやゲーム性を考えると


勝てる要素が、まったく無いように思えた。


確かに 彼は このお店の常連である友人数名から


このお店のスロットコーナーには


何かしらの方法で、絵柄を並べて


毎日、稼いでいる連中が、いるらしいという噂は聞いていた。


実際、彼等従業員は、スロットコーナーの店長から



この集団の 出したコインの数量は


制限する様にと 言われていたのだ。


実際、彼は スロットコーナーの スタッフという事もあり


この集団の各々が、あまりお金を 使わずに


2011年05月21日 Posted byバーバー at 02:31 │Comments(0)グルメ 芸能

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